○ 1、開局の頃

もしかしたらあとで寄りますとのこと、2人とも声を聞いていると、なかなかのOMのようで、そのうちにそれなりの紳士が来られるのかと、
多少緊張して待っていたところ、玄関先に学生が2人ひょっこり現れ、こんにちは、と言うのです。さてどなたかなと戸惑っていると、「先ほどの・・」とのこと、「えー学生だったの・・」びっくりしたことも、懐かしい思い出です。
開局から1年くらいのあいだは、まだ無線局も少なく、バンドがすいていたので、一度お会いした局と7Mhzでスケジュールを組むことが出来、後日また、続きのアンテナのことやら部品の入手方法など、技術的なお話を1時間も2時間も、
のんびりと行うことが出来ました。この頃の通信内容は、電波法に定められた、もっぱら技術的な内容に限っていましたので(もしかすると私だけだったかも知れませんが)、今では想像もつきませんが、ある日のQSOで「昨日は海水浴に行ってきて楽しかった・・」などの話をしてしまい、
電波法に違反してしまったと本気で悩んだこともありました。今にして思えば、この頃のアマチュア無線は夢があり、毎日が楽しく、まさしく“キングオブ ホビー”だと感じたものです。
○ 2、リグの製作
受信機作り
当時コイルキットなる便利なものが、今のケンウッド社(当時はトリオといっていました)から発売されとおり、テスター位しか測定器を持たない私には大変便利で、
助かったものです。高周波1段中間周波2段の受信機ですが、この頃はMT管が主流になっていましたので、これを使い組み立てました。出来上がってみると普通のラジオとは格段の差で感度、分離、安定度等がよく、この受信機はその後追加回路(Qファイバーという回路で、
中間周波段に正帰還をかけ、発振の少し前の状態で動作させると帯域が狭くなり、感度が上がるというものですが、思ったほどの効果はありませんでした。)を付けたりして昭和40年頃まで実用機として愛用しました。
送信機作り
開局は3.5と7Mhzの2バンドで、出力は10Wの免許だったため、アマハンの注意点を参考にして、特に回路の配置に配慮をして組立てたところ、始めの心配も取り越し苦労で終わり、何とか形にすることが出来ました。VFOは最初から分離して作りましたが、
さて発振させようと思ったとき、送信周波数の正確な校正が出来ないことに気がつきました。受信機でJJYを受信して校正しても、3.5Mhzと7Mhzのバンドエッジがはっきりしません。
そこで次に組み立てたのが校正用発信機(副標準発信機)でした。
100Khzの水晶で10Khzのマルチバイブレーター回路にトリガーをかけるという原理のものですが、これがなかなかの優れもので(10Khzの高調波が連続30Mhz位まで出る)、JJYで校正しておくと、高い精度で発振周波数の校正をすることが出来ました。
当時のラジオ放送はこの校正用発信機でチェックすると、0.5〜1Hhz位周波数のずれている局がいくつかありました。
アンテナ
このアンテナは、フィーダー部10m水平部10m×2=20mのもので、3.5Mhzは電流給電、7Mhzは電圧給電となり、マッチングトランスで切り替えながら使いました。
また、今では考えられないことですが、7Mhz送信時にはフィーダー部分が高電位になって、近くに蛍光灯を近づけると薄く光り、TVやラジオには毎回進入するというBFなものでした。その後は同軸ケーブル給電による7Mhz専用アンテナに切り替えて、
比較的安定した電波を出せるようになりました。横須賀から真岡市にQSYするまでの間は、これに21Mhzダイポールと50MhzのGPアンテナを追加して運用していました。
6mバンドへの挑戦

高周波部分に2SA70一石を使用した、超再生式の受信機としました。
当時はバンド内がすいていたため、これでも結構実用になりました。超再生式は受信時でも発振状態にあり、雑音電波をまき散らすため、今では実用になりません。送信部は、
原発信が5倍のオーバートンによる水晶発振とし(3倍オーバートン発振の方が安定に高出力を得られますが、高価なため、ジャンクを探した)、終段は2SA74シングルとしました。
このトランシーバのRF出力は、実測が出来ませんでしたが、計算上では約70ミリWでした。それでも大楠山の上から相模湾を越えてQSOをすることが出来ました。当時は出力1Wが目標で頑張りましたが、私の技量では出力0.5Wがせいぜいで、
なかなか達成出来ませんでした。それこれしているうちにトリオからTR−1000が発売され、その性能のすばらしさに圧倒されてしまい、残念ながら自作のトランシーバはこの時点でやめてしまいました。1968年(昭和43年)からはトリオの
TR−5000トランシーバを購入し(初めての市販無線機)、遅ればせながら50MhzFMの世界に入り、昭和47年に真岡市にQSYするまでの4年間はローカルQSO、Eスポによる国内DXを楽しみました。
○ 3、思い出ばなし
米軍のジャンク
モービル移動
コンテストでアナゴを釣ったはなし
○ 4、現在のJA1EFK局
HFは3.5Mhzから28Mhzまで、
と144Mhz,430MhzにQRVが可能です(50Mhzと1200Mhz以上は出ていません)。比較的よく出るバンドは7Mhzですが、
時々14Mhz、18Mhzにも出てラグチュウすることがあります。HF用のトランシーバはTS―950Sと、移動用にFT−757GXを使用しています。アンテナは3.5Mhz:変形スローパー、
7Mhz:モノバンド ロータリー ダイポール、ワークバンド:3エレ八木、14・21・28:3〜4エレ八木、144Mhz:DP、430Mhz:13×2八木です。この範囲でしたらいつでもQRVできます。
年間300局程度の方とQSOをしていますので、是非声をかけてください。
JA1EFK 記